いつもご愛読ありがとうございます。今年最後のTonTonです。

2019年も残り1ヶ月を切りました。今年の春に入社した新人・福田も、すっかり仕事に慣れました。私の放任主義な指導が功を奏してか（？）、しっかりと自分で美味しい・楽しい話題を見つけてきて紙面に活かしてくれています。気がつけば私はTonTon歴9年。彼女のフレッシュな活躍に大きな刺激をもらっています。 

さて、先日友人のギャラリーを訪れたら、偶然にも気のおけない知人ばかりが集まっていました。最初はアカデミックな話で盛り上がっていたはずが、季節は冬。いつの間にか話題は「おでん」に。やれ大根が1番だ、いやはんぺんも捨てがたい、ちくわぶだって忘れてなるものか…と、それはもう真剣におでんという存在に向き合いました。すると一人の女性が、「私たち平和なもんね」と呟いたのです。 その響きがとても温かくて優しくて、私はすごく幸せな気持ちになりました。

以前も書かせていただきましたが、私たちは複雑でハードな時代を生きています。年々激しさを増す災害に不安定な世界情勢、毎日のように悲しい事件ややるせないニュースも目に入ります。そして人との繋がり方が多様になり、人間関係も複雑になりました。そんなめまぐるしい日々の中で、「平和」を感じられる瞬間があるって、すごく幸せなこと。そしてそれと同時に、平和ではない国や地域がこの世界にあることを思い、悲しくもなります。「世界平和」なんて言葉は壮大すぎて、ともすれば抽象的な単語に捉えがちかもしれません。でも、それを願わない人はいませんよね。だからこそ、私たちの平和をしっかりかみしめましょう。そうすることで、きっと世界の平和についても想いを馳せるはずですから。 

師走を迎え忙しい毎日を送られているかと思いますが、皆さまどうぞ今日も平和で素敵な1日をお過ごしください。

TonTon編集長 小森裕子